幼児期の母性と思春期・反抗期への影響、そもそも母性って何?

幼児期に母性を育むと思春期に良い影響を与えられるのか考察です。長いです。

前回記事にした横峯さん著書「天才は10歳までにつくられる」の、お手伝いの項目で少しだけ触れられていた女の子の母性について、少し疑問が残ったので母性のメリットや思春期への影響、幼少期や大人になってからの母性を育む方法について調べて考察してみました。

sigmarose.hatenablog.com

 

 

幼児期のお手伝いが母性を育む?

本書によれば、女の子は2~3歳頃からお手伝いをすることで、母性が育まれ、後の反抗期の際にも酷くならずにすむということでした。

(このような表現ではなかったですが、私はこのように解釈しました。)

本書には、何故そのような理屈になるのかが明記されておらず私の中でははてなマークでした。さらっと書いてあるだけだったので。

 

私自身、自分には母性があまり無いと感じていて、子育てを楽しいと感じたことがあまり無いのです。もちろん我が子は可愛いし1番ですし親バカです。しかし、その感覚と育児の大変さはまた別のものではないでしょうか。

 

また、私は、お世話人形の宣伝で母性を育む、と謳っているのを見て謎でした。

 

乳幼児の母性って育むと何か良いことあるの?

 

そもそも母性って何?という感じでした。

 

育児をしていれば、当たり前に皆さんご存知のことかもしれないのですが…恥ずかしながらピンと来なかったのです。

 

そもそも母性とは

母性本能とは通俗的名称で、現在は学術的意味をなさない、とされています。

ja.wikipedia.org/wiki/母性本能 - キャッシュ

母性本能(ぼせいほんのう)とは、広義にはある種の生物の母親が種普遍的にもつ繁殖に関わる行動を引き起こす本能。狭義には未熟な状態で誕生し、一定年齢に達するまで保護者の養育なしに生存できない生物の雌親(母親)に見られる養育行動の反応 ...

本能 - 母性の進化 - 歴史 - 社会的視点

 

現在、通俗的に用いられる場合は、

 

母性…平等性や弱いものを慈しむ心、受容と共感

父性…社会性や上下関係を尊重する心、競争心

 

といったように用いられているのではないでしょうか。

 

乳幼児期における母性と父性の重要性

発達段階での母性について調べたら…色々ヒットしました。

すべて自分なりに解釈してまとめたものであり、実際の文章とは異なります。

 

乳児期は、養育者からの母性を受け取ることで自己愛が育つ。幼児期からは父性が必要となってくる。父性を受け取るためには、乳児期に母性を受け取っていなければ不可能。片親家庭でも養育者1人が二役を担うことは可能。しかし、たとえ両親揃った家庭でも父が母性に溢れた人であった場合、家庭内に父性が足りなくなるので注意が必要。

養育者…実母がいない場合はその代わりとなる人

 

逆に母性や父性を乳幼児期に受け取れなかった場合は、アイデンティティの危機といわれる思春期に自己愛が足りずに自己同一性が上手くいかず、その後の情緒に影響する。これは後ほど自力で解決したり、カウンセリングを受けたりすることで獲得することが可能とのことでした。

 

まだまだわからないことだらけですが、赤ちゃんの時に母性を受け取れるかどうかが子供の人生に大きな影響を及ぼすようです。

 

ここで大切なのは、養育者であれば母親じゃなくても良いということです。父子家庭の場合は、父親が母性を与えることが大事になってきます。

 

そして父性と母性は一人の人間が与えても良いということ。我が家の場合は、パパの存在が薄いので、私が母性と一緒に父性を出していく(自然にそうなっていたかも)ことになります。

 

ということはやはり、母性とは、元来、母親のみに備わっているものではなく、学習して獲得することが可能なものということですね。

 

母性が先で父性が後、という考え方は非常に参考になりました。

イヤイヤ期に対応する場合も、まず「〇〇がしたかったんだね」と一旦受容しておいてから「でも、今できないからどうしようか、~」というような会話をした方が上手くいくそうです。娘が通っていた保育士さんの対応もこんな感じが多いと感じていました。

 

母性=受容、父性=社会的ルールを教える、ということに当てはまりますね。

 

このようなやり取りのうちに、子供は受け取った母性を周りにも与えるようになってきます。

 

受容・共感などの良いことばかりではなく、母が冷たい態度をとれば、それを人形や最悪、自分より小さい子に接するときに冷たくなったりします。多くは忘れたころに真似をしてくるので、イヤイヤ期に親がどれだけ辛抱できたかが、今後の子供の態度にも現れてくるといえます。我が家は私が怒ってばかり、イライラしてばかりなので、娘が荒れている時は、私の嫌な部分を見ることになります…そのたびに反省して受容大事!と自分に言い聞かせています。

 

ということは、

幼児の母性とは=自分が受け取った良い扱い(受容・共感ほか) を 自然と他者(弱者)に行うこと。

 

母性を育てるとは、自分が受けた良い扱いを真似する神経回路(?)を強化していくこと。

 

となるのでしょうか?お手伝いを母性と関連づけるためには、こういうことになるのでは。まだスッキリしませんが。ここで、母性と虐待との関連性を考えてみます。

 

母性が不十分な場合の育児

多くの場合は、多少母性が不十分なまま育児を始めたとしても、子供自身の生きる力や周囲の助けのおかげで何とかなるのかもしれません。 

しかし、結果的に虐待となってしまった場合、そこには養育者の母性があまりにも不十分であることが背景にあるのではないか、と仮定しました。

 

 

思えば、母親になる前の青年期やそのもっと前の思春期は、母性を育てている場合ではない時期です。思春期にはアイデンティティの危機が訪れるし、青年期には社会(父性的であって母性のかけらもない)に出て働かなければなりません。

 

現代社会は、少子化核家族化などもあいまって、母親になる前に積極的に赤ちゃんを抱っこさせてもらうとか、小動物を飼うとかしなければ、たとえ母性を乳児期に親から受けて育った人であっても、その方法を忘れたまま母親になる人が多い世の中なのかもしれません。

  

そしてwikiによると、

霊長類では母親の体調や栄養状態が危機的状況にあるときに育児の放棄が見られる。

 

母親が経済的な困難に追い込まれたときに子殺しが増えることを示唆する。

 

という記載があります。

虐待にも、

  • 自分が受け取った悪い行いを他者に行っているケース(負の連鎖)
  • 母親の経済的困窮・身体的困窮による生存本能(wikiでは本能という言葉は現在の生物学では使用しないとの記載がありますが)によるケース

があると考えます。他にも色々なケースがあるのでしょうが。

 

母性とは、こういった生存本能や負の連鎖とは真逆な、理性的なものなのではないでしょうか。wikiに記載の生物学的特徴がヒトにあるのであれば(昨今のニュースなどからも私は上記の説があながち間違いでないと感じます)、母性を十分に獲得することは、虐待の当事者にならないようにするためにも必要となってくると考えます。

 

 

 

幼少期の母性と言われているもの

幼児自身の母性とは。

小さい子を見ていると、母親からされたことを真似して他者にもしています。ほほえましくもあります。

その中には母性と見られる行為があります。

母性=自分が受け取った良い扱い を 自然と他者(弱者)に行うこと。

とすると、受け取った悪い扱いの方は「いけないこと」と躾けて、良い扱いの部分を、母性といって伸ばそうとしているのでしょうか。

 

先にも書きましたが、イヤイヤ期に、母親が怒りの対応をとってしまうと、後々、怒りのコミュニケーションを周りにもしてしまう。コミュニケーションの方法を母親から学習しているらしいです。なので、イヤイヤ期の親の対応が大事になってきます。

 

母親が適切な対応を行うことで幼少期の母性・父性が子供の中に生まれ(学習し)、お人形遊びや、自分より弱い者と関わることで、真似をした結果、子供の心の中の母性・父性が強化されるのかなぁと考えます。

 

母性が親から乳児期に与えられても、乳児期の記憶はほとんどの人が無いわけですよね。そのために母親になるためにはどうしても学習が必要となってくると考えます。そして、忘れてしまうからこそ、幼児期に母性を育んで定着(習慣化)させていくことが後々よい影響を与えるということになるのでしょう。幼児期は同時に父性(社会性)も身に着けていかなければいけない時期です。

 

母性と思春期・反抗期との関連性

思春期・反抗期との関連性についての情報は、残念ながらあまり多くは見つかりませんでした。今後、アンテナを張っておきます。

 

なので、母性と思春期・反抗期との関連性については、完全に私のこじつけとなります。

 

  • 乳児期に母性を受け取ることで育った自己愛が思春期のアイデンティティの危機を載る超えるために一役買っている
  • お手伝いや遊びを通して子供が周りに与える母性的な行動を習慣化できる(母性を育む)

 

この2点を考慮すると、幼少期から母性を育み、優しさ・思いやり・共感力として思春期・反抗期になっても残してくれていれば、ぐれずに思いとどまってくれる要素になり得る、ということになるでしょうか?

 

今までの総括です。

ここまで調べたり考えたりして、もしこれが本当であれば、

 

母性ってすごい!ぜひ娘にも母性を育ませたい!

 

そして母親になる前に知っておきたかった!

 

と思いました(単純)。

 

なので、子育て中の方や、これからママになる方のご参考までに、母性を育む方法をまとめてみました。大人の場合は、母性を獲得する方法とも言えます。そしてこれは、男性にも獲得可能ということです。

 

母性をはぐくむ方法

幼児の場合

  • お手伝いをする…母からもらった母性を、母の真似事をするとこで強化。
  • 人形のお世話をする…同上
  • 自分より小さい子と遊ぶ…同上 
  • 幼児の養育者が母性を与えていることが前提…これに尽きます。そして母性(=受容・共感・慈愛を行動に表すこと)は、養育者がその方法を獲得(学習)することができます。

 

大人の場合(プレママさんにおすすめ)

  • 赤ちゃんを抱っこさせてもらう…赤ちゃんに対してどんな行為をすれば母性を与えられるかを、先輩ママの赤ちゃんへの対応を見ることで獲得できる。
  • 小動物の世話をする…弱いものへの加護心が強化される。
  • 学習する…赤ちゃんのお世話・声掛けの方法、1歳半頃から3歳まではイヤイヤ期への対応について。3歳からは社会的な対応について勉強する。

大人の場合は、普段は多くの人が父性的世界で生きています。

学校・資本主義社会・村社会もそうですが、社会とは、序列、勝ち負け等がメインになりますので、母性とは正反対の場になるかと思われます。

なので、母性を意識して獲得する必要があると思います。プレママさんの多くは、自然と情報を集めたりしているかと思いますが。

 

最後に

上記はあくまで個人的な意見であり、私の中でも消化しきれておらず、非常にわかりづらい記事となっています。この記事は今後もっとわかりやすく編集する予定です。

記事を書いていて感じたことですが、結局のところ、

娘にどんな子になってほしいかを考えて、そんな人に私自身がなること。

そうすれば娘は真似をして育っていく。

という子育ての真理に落ち着くのですね。。

 

私は理屈で理解しないと行動に落とし込めないので、今回の記事を書くにあたり調べたことはとても有意義でした。今後の育児に活かします。

 

 

男の子育児の場合

「天才は10歳までにつくられる」を読んで、思春期・反抗期を乗り越えるために、女の子の場合は母性を育むことが役立つと解釈しました。

 

男の子に関しては、思春期・反抗期には母性はそこまで効果を表さないと解釈します(本書によると思春期になると男の子特有の問題がでてくる)。男の子育児をしたことがないので、何とも言えないのですが…。詳しく知りたい方は一読してみて下さいね。

 

しかし、男女関係なく、人格形成に母性・父性と呼ばれているもの(受容・共感・社会性)は大変重要かと思います。今回は母性に焦点を当てましたが、3歳の娘リカ子には、父性がこれから物言う時期なのでしょう。

 

 

 

雑記

今日の寝かしつけ絵本(6:30起床、8:30就寝)

  • ねずみじょうど

昨日と同じです。一回読み聞かせて満足したのか、読み聞かせが終わるとすぅっと寝付きました。

ねずみじょうど(こどものとも絵本)

ねずみじょうど(こどものとも絵本)

 

 

 

今日のごはん、おやつ

  • 和風あんかけハンバーグ、冷凍クリームコロッケ、お味噌汁
  • バナナ、手作りゼリー、牛乳

 

今日は七夕だったので折り紙で七夕飾りを作りました(ぎりぎりすぎますね)。リカ子はタコみたいな足がたくさんある飾り(なんていうのでしょう)に顔を書いて本当にタコさんにしていました。あと、天の川の飾りも感動していました。しばらくそれで遊んでいました。今回、紙衣(着物のかざり、機織りのお祭りなのでお裁縫がうまくなる祈願)を初めて折りましたが、和紙の千代紙で帯を付けたりして、なかなか母も楽しめました♬娘も「お着物だ~!」と大喜びでした。

 

 

 

 

 

 

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